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起業ストーリー

株式会社マツドットコムアイエヌジーのインテリアデザイナー・コーディネーターであり、愛知淑徳大学創造表現学部建築インテリア専攻 教授の松本佳津様に、お話を伺いました。
インタビュアー:伊藤貴久美(コミュニケーションマナー講師・なでしコンサル東海理事)

デザイナーになるまでに

伊藤:早速ですが、何がきっかけでインテリアの道に進まれたのですか。

松本:最初に意識したのは6歳か7歳のころですかね、七夕の短冊に「デザイナーになりたい」と書いたんですよ。子供の頃は、漫画家になりたくて絵ばかり描いていました。漫画の模写をすると、周りのお友達がびっくりするほど絵がうまく描けたんですよ。でも漫画家になるには絵が上手いだけではだめなんですよね。ストーリーが必要だったんです。それで諦め一転中学生になった頃は勉強が大好きになり、数学の先生になろうと思っていました。高校は進学校に進んだんですが、入ったら校則の厳しさに納得できず、不満が募り勉強する気が失せてしまったんです。(笑)

そんな私が高校2年の時、交換留学生としてニュージーランドに行ったんですが、あちらで何になりたいのかと聞かれた時、将来のことは全く考えていなかったんですがとっさに答えたのが「インテリアデザイナー」でした。

伊藤:では、その頃にインテリアデザイナーを目指し始めたんですか。

松本:いいえ、何も考えていなくとっさの答えだったんです。ただ、仕事にするといった自覚は無いまま大学は東京の美大を選択し、空間デザインの勉強をしていました。歴史ある大学で自由闊達な校風で楽しく過ごすことが出来ました。その大学の創立理念が「芸術による女性の自立」「女性の社会的地位の向上」「専門の技術家の養成」というもので、自分自身もその頃から独立志向が培われたのだと思います。

伊藤:一貫してデザイナーというのは軸にあったんですね。

松本:自分としてはそんなつもりはなかったんですけどね。

ですから、大学卒業後は小売業のデパートで、販売促進課という、広告宣伝に携わる仕事をしていました。すごく楽しくて、朝7時くらいから、夜12時くらいまで会社にいました。イベントなんかにも引っ張りだこで、絵が描けるのでいいように使われていました(笑)

伊藤:何年ぐらいデパートでお勤めされていたんですか。

松本:4年くらいです。その後結婚して子供が出来たので退職し、専業主婦をしていました。

伊藤:専業主婦は何年ぐらいされていたのですか。

松本:34年ぐらいです。

伊藤:やはり、まだやりたいことがあるということで、仕事に戻られたんですか。

松本:いえいえ、専業主婦が楽しくてしょうがなくて、仕事に戻りたいとは思っていませんでした。(笑)その頃主人の職場のある湘南の藤沢に住んでいたので、毎日海に行っていたんです。近所のママ友と赤ちゃんサークルを作ったり、ご飯を食べたりして楽しんでいました。

帰郷して一転する生活に

伊藤:そこからお仕事をされるきっかけは何だったんですか。

松本:父が倒れてしまい、夫が実家の仕事を手伝っても良いと言ってくれ、実家に戻ることになったんです。そこで家の仕事の経理をやることに。でも、苦手でずっと悶々としてしました。

そんな時、大学の友人に「経理は後追いの仕事で結果をいかに整理するかということ。あなたがやりたいのは、これからどうしていきたいのかを考えることじゃないのか」と言われて、とても腑に落ちたんですね。

そこで、自分には何ができるのかと思った時に、私は何の資格もなかったので当時流行っていたインテリアコーディネーターという資格を取得しました。

伊藤:行動的ですね。そこからは順調にキャリアを伸ばされたのでしょうか。

松本:いいえ、そこからが苦労の始まりでいた。

当時は資格があればなんとかなると思っていたんですが、お客さまに「それは何するの?」と聞かれ自分自身きちんと答えられなかったんですね。お客様はインテリアコーディネーターがいるからといって仕事をご依頼いただけるのではないんですよね。

結局、その後も悶々としながら家業を手伝っていたんですが、父が亡くなり後を継いだのですが、借金もあったので資金繰りがとにかく大変でした。それでも何とか力を合わせ頑張ったんです。

色々ありましたが、もうこれからは好きなことをしようと、10年まえに今の会社を建てました。

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伊藤:苦労されたんですね。ご自分が会社を建てられてから、どうやって営業などされたんですか。

松本:そうなんですよね。自分はインテリアコーディネーターの資格しかもっていないし、営業職に就いていた夫にどうすればいいか尋ねてみたんです。ところが、やりたかったら自分でやれと言われたんですね。

そこで、あるセミナーで「情報は、発信した人に集まる」と言われ、当時ブームになりつつあったメルマガを書いてみようと思ったんです。

何を発信したらいいのか、自分には何が発信できるかと考え、「戦う経営者の妻たちへ」というメルマガを発信し始めたんです。自分が大変だった状況を赤裸々に綴ったところ、様々な方に読んでいただけました。

本当に情報は発信したところに集まるんだと思い、今度はホームページ上でインテリアコーディネーターをターゲットとしたサイトを作り会員を集めたんです。

インテリアコーディネーターがどのように仕事をしているのか、どんなウォンツ、ニーズがあるのかを探ろうと思いました。

伊藤:会員の方は増やすことが出来たんですか。

松本:はい。そこそこ集まってきて。じゃあ、リアルで集まろうと。、イベントをやろう、ということになりました。

人のご縁でチャンス到来

伊藤:具体的にはどのようなことをされたのでしょうか。

松本:何かを始めようと思いっていた時に、以前勤めていた会社が、インテリアの店を名古屋に出店してきたんです。実は、結婚する時に仲人をしていただいた方が家具部門の偉い方だったので、電話をして店長さんと繋いでいただいたんです。そこで、店長さんにコンタクトを取ってお会いしに行きました。その時に、「インテリアコーディネーターを集めたのでイベントをやろうと思いますが、ご一緒にいかがでしょうか」とお声をかけてみたら、「ぜひうちでやってください。会場としてお使いください」と言っていただけたんです。

伊藤:どんな内容をされたのですか。

松本:それが驚くことに、丁度その頃、東京のカリスマインテリアコーディネーターの方が会に登録してくれたんです。「私がやりたかったことがここにあるから」というようなコメントもいただいて。

ダメ元でその方にお声がけをしたら、そのイベントでお話をしていただけることになったんです。

しかも、格安で(笑)

伊藤:御縁というか、発信するパワーですね!

松本:そうです。絶対発信するべきです。発信しなければ何も伝わらないから。

伊藤:そうですよね。でも、何もせずに声かけてくれるのを待っている人もいますよね。

松本:いますね。砂漠でダイヤモンドを探してくれと言っているようなものですよ。(笑)

私たちがデザインをするというのは、全て、組み立て、ストーリーを創ることなんです。例えば、イベントでもやることは簡単ですが、その次にどうやって展開していくか、そのストーリー創りが大事なんです。

伊藤:その後をどうするかですよね。

松本:そうです。ですから、メルマガでイベントや集客、皆さんからいただいた情報の発信などを続けました。みんなが良い状況になるにはどうしたらいいのかを考えて。

伊藤:ゼロの状態で、発信していこうというところから始まったんですね。お話を伺っていると、ターニングポイントには核になる人がいますよね。

松本:そうなんです。「チャンスは人が連れてくる」んです。本当にそう思います。

インテリアとは
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伊藤:松本先生ご自身は、インテリアは何だとお考えですか。

松本:インテリアはズバリ「環境」ですね。

毎日影響を受ける。自分の環境を整備することが、社会の整備をすることにつながる。環境だから、それを逆手にとって何かを一つ変えてみるといろいろなものが変わってくる。

自分が一番よくいるところを整えると、潜在的に影響して変わってくるんです。

伊藤:まさに環境が人を育てるということですね。

松本:ホスピスに先日行ったんですね。これからは在宅介護が主流にならざるを得ないので、一番大事なのは何ですかとお聞きした時に、「体に触るものの素材を拘ってください」と言われました。人生仕上げの最期の時期に上質なものに包まれていたいじゃないですか。

伊藤:そうですよね。環境ですね。

松本:関わった方には良い人生だと感じてもらいたくてインテリアに関わるこの仕事をしていますので、そう思ってもらえるようにしたいです。


これからのお仕事は・・・

伊藤:大学で教鞭をとられるようになって何年ぐらいですか。

松本:2年目です。

伊藤:きっかけは何ですか。

松本:様々なお仕事を通して多くのご縁をいただきました。大学でのお仕事もご縁のあった方から、「社会でちゃんと仕事をしていて大学で教えられる人を探しているので誰かいないか」と言われた時に、私でよければぜひお願いしたいとお伝えし、今に至るんです。

伊藤:本当にご縁ですね!

松本:仕事は、3つのPを柱にしていて、これをやって行こうと。「プランニング」「プロモーション」「パワーアップ」その中のパワーアップが、教育という事です。真摯に楽しく次代を担う学生たちの教育に取り組んでいます。

伊藤:今のお仕事になられてから大変だったことはありますか?

松本:前の会社の時は色々ありましたが、大変勉強になったと思っています。

今の会社を建ててからは特にないですね。人にも、お客様にも恵まれたし。

伊藤:今の会社を建てる前に苦労はしつくしたんですね。(笑)今が一番楽しいのでは?

松本:楽しいです。今が一番楽しい。今が楽しくないと、未来が楽しくないですから。

伊藤:これからの目標は何ですか。

松本:インテリア業界を盛り上げたいと思っています。まだまだ遅れている部分もありますし、底上げを図っていきたいですね。

matsumoto_004.png 左:伊藤貴久美  右:松本佳津様
<松本佳津様今後のイベント予定&本のご紹介>

●10月28日1100-1200 東京ビッグサイトJAPANTEX2016

  大学教授IC佳津センセーの白熱インテリア戦略塾

  ~知らなきゃソン!日本の超高齢時代はインテリアで劇的に愉しくなる!!

●10月28日1530-1700 東京ビッグサイトJAPANTEX2016 ICサミット 全国IC大集合!
  司会を担当します。

●11月 26日甲府市山梨県立図書館にて山梨インテリアコーディネーター協会主催 

  講演「超高齢社会を面白く。 インテリアでアクティブエイジング」

  ブログ:http://ameblo.jp/matsucoming/


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